Thanks 40 ~青い鳥たちへ

桜田淳子 Thanks 40 ~青い鳥たちへ歌詞
1.天使も夢みる

作詞:阿久悠
作曲:中村泰士

私の胸に 恋のめばえを感じる季節
白い風が 耳にやさしくささやいて行く
しあわせ少しわけてあげると 誰かがくれた
だから恋ってすばらしい

もう泣かないわ さびしくないわ
天使も夢みる 春だから

私の胸に 一つこぼした恋する花が
今は こんな広い花園みたいになった
しあわせ過ぎて 何かあげたい気持になるの
だから恋ってすばらしい

もう泣かないわ さびしくないわ
天使も夢みる 春だから

もう泣かないわ さびしくないわ
天使も夢みる 春だから


2.わたしの青い鳥

作詞:阿久悠
作曲:中村泰士

ようこそここへ クック クック
わたしの青い鳥
恋をした心にとまります
そよ風吹いて クック クック
便りがとどけられ
誰よりもしあわせ感じます
どうぞ行かないで このままずっと
わたしのこの胸で
しあわせ歌っていてね
クック クック クック クック
青い鳥

ようこそここへ クック クック
わたしの青い鳥
夢のような心に誘います
くちづけされた クック クック
木ノ実のなる下は
天国の花園の香りです
どうぞとばないで この手のひらで
しあわせ抱きしめて
わたしを見つめていてね
クック クック クック クック
青い鳥

どうぞ行かないで このままずっと
わたしのこの胸で
しあわせ歌っていてね
クッククック クック クック
青い鳥


3.花物語

作詞:阿久悠
作曲:中村泰士

この花は私です
やっと綺麗に咲いたのです
誰よりも先に
あなたに見せたかったのです
窓辺に置きます
知らない間に
そっと置いて帰って来ます
気がついてくれるでしょうか
手にとって
あゝ綺麗だといってくれるでしょうか
それとも…………

おぼえています あの日のこと
小雨の中のすれ違いを
胸が熱くふるえたときめきに
これが恋と知らされたあの日を
あれからずっとあれからずっと
あなたを想って泣いてた

この花は私です
やっと綺麗に咲いたのです
初恋なのです
どうしても
あなたの胸にとどけたいのです
明日の朝
窓の外に立ってみます
もしも私の花が枯れていたら
あきらめます
そのかわり
私のことが好きなら…………

私の気持わかるのなら
可愛い花といってほしい
それをそれを信じて待っている
涙もろい近ごろの私よ
窓辺の花は窓辺の花は
あなたを想って咲いてる


4.三色すみれ

作詞:阿久悠
作曲:中村泰士

手を出せば散りそうな
そんな花びらを
大切に胸に抱く
愛の三色すみれ

忘れませんあの日のこと
はじめての口づけに
めまいがした私
そして聞いたあのささやき

“この花のおもいでは
二人だけの秘密
この花がとどいたら
すぐに駈けておいで”と

何日か過ぎたのに
とどけられないの
待ちこがれ泣いている
愛の三色すみれ

忘れたのね私のこと
いじらしい片想い
誰にいえばいいの
信じてるあの約束

“この花は君のため
咲いている”といった
“この花を見かけたら
思いだす”といった

忘れませんあの日のこと
はじめての口づけに
めまいがした私
そして聞いたあのささやき

“この花のおもいでは
二人だけの秘密
この花がとどいたら
すぐに駈けておいで”と


5.黄色いリボン

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

風になびく 黄色いリボン
丘を駆ける 麦わら帽子
きっとあなた 窓辺にもたれ
こんな私 見ていてくれる
急いで行きたいの
あなたの胸に とびこみたいのよ
このリボン 見えるでしょう
ラブサインなの 待っててね

水にうつる 黄色いリボン
ふたりボ-ト 湖の上
向かいあって 顔見合わせて
恋の夢に ゆられているの
このまま 行きたいの
知らない島へ 流されたいのよ
このリボン 素敵でしょう
ラブサインなの 感じてね

大きな 木の下で
あなたにふいに 口づけされたの
このリボン 忘れないで
ラブサインなの 信じてね


6.花占い

作詞:阿久悠
作曲:中村泰士

逢える 逢えない 逢える 逢えない
愛してる 愛してない
愛してる 愛してない
愛してる
十六のある日 ポツンとひとり
しあわせと悲しみが
追いかけっこする午後
花びらむしりながら
恋をうらなう
私はまだ少女なのかな

十六はなぜか 心がゆれて
くちびるも白く見え
おびえている窓
あなたとガラス越しに
くちづけしたい
私はまだ少女なのかな
私はまだ少女なのかな
あきらめる あきらめない
あきらめる あきらめない


7.はじめての出来事

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

くちづけのその後で おしゃべりはしないで
泣き出してしまうかも
それほど心はゆれている
あゝあなたには何気ない 事件でも私は
世の中が変るほど
大きな出来事だったのよ
大人びたふりをして ここまでついて来たが
はりさけるときめきで めまいがしそうよ
好きよ 好きだから怒れない あなたのことを

声かけて呼ぶまでは この場所に来ないで
このふるえなおるまで
私をひとりにしておいて
あゝ悲しくはないけれど あまりにも突然
くちづけされたから
どうしていいのかわからない
大人びたふりをして ここまでついて来たが
耳たぶも熱くなる はげしいはじらい
好きよ 好きだから帰れない あなたをのこし

大人びたふりをして ここまでついて来たが
耳たぶも熱くなる はげしいはじらい
好きよ 好きだから帰れない あなたをのこし


8.ひとり歩き

作詞:阿久悠
作曲:筒美京平

涙という字を書いて
ちぎって窓から捨てます
もうしばらく君と
逢いたくないのです

恋は今うしろ姿で
私の前から消えて行きます
恋するよろこびのあと
別れの悲しみ知らされ
もう私は大人
大人のつもりです

私という字を書いて
ブルーのインクで消します
顔を見るのもいやな
きらいな私です
好きならばいえばいいのに
気のない顔して悔やんだりして
しあわせの重さ計る
秤(はかり)があるならほしいの
今私はどんなしあわせなのかしら

恋は今うしろ姿で
私の前から消えて行きます
恋するよろこびのあと
別れの悲しみ知らされ
もう私は大人
大人のつもりです


9.十七の夏

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

特別に愛してよ 十七の夏だから
私を変えていいのよ 泣いたりしない
まぶしさが好きなのよ 正直になれるから
心のうちのすべてを 打ち明けられる

こっちへおいでと あなたがいうから
裸足で駈けてとんで行く
広げた腕のその中へ
好きよ好きよ好きよ こんなにも
誰もみな見ないふり してくれる恋人に
こうして二人なれたわ
十七の夏

特別に愛してよ 十七の夏だから
いじめるくらいはげしく 求めてみてよ
今はみな大胆に なっていい季節なの
裸の胸にイニシャル 落書きしてよ
遠くへ行こうとあなたがいうから
疑わないでついて行く
大きな背中見つめつつ
いいわいいわいいわ どこへでも
誰もみな見ないふり してくれる恋人に
こうして二人なれたわ
十七の夏

こっちへおいでと あなたがいうから
裸足で駈けてとんで行く
広げた腕のその中へ
好きよ好きよ好きよ こんなにも
誰もみな見ないふり してくれる恋人に
こうして二人なれたわ
十七の夏


10.天使のくちびる

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

ふれないで 私のくちびるに
かわいい天使のままでいさせて
抱きしめたその手をゆるめてよ
どこかへ逃げたりしないと誓う
胸はどきどきよ 悪いひとね
突然そんなことを いうなんて
いいというまで 待っててほしいの
あなたにきめている あなたにきめている

ふれないで 私のくちびるに
二人の間が変ってしまう
もう少しこどもでいたいのよ
恋して悩んで泣きたくないの
とても危険だわ 罪なことよ
私をこんなにも苦しめて
いいというまで 待っててほしいの
あなたにきめている あなたにきめている

胸はどきどきよ 悪いひとね
突然そんなことを いうなんて
いいというまで 待っててほしいの
あなたにきめている あなたにきめている


11.ゆれてる私

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

こんなに私をせつなくさせて
あなたはどうするつもりなの
涙ではらしたまぶたの色を
気づかぬふりして目をそらす
嫌い嫌い あなたは意地悪で
何ひとつ感じてくれないの
木枯らし吹く日の枯れ葉のように
私の心はゆれている

いじめてばかりで悲しくさせて
あなたは本当に罪な人
愛していますと告白させて
返事もくれない背を向けて
嫌い嫌い あなたは意地悪で
何ひとつ感じてくれないの
ポロポロつまびくギターのように
私の心はゆれている

嫌い嫌い あなたは意地悪で
何ひとつ感じてくれないの
木枯らし吹く日の枯れ葉のように
私の心はゆれている


12.泣かないわ

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

頬ぬらす涙 そのままにして
少しよろめく足で ひとり私は歩く
悲しみのあとで 生まれ変れる
そんな言葉を 胸に言いきかせるのよ
私平気 きっと明日は元気になるわ
だけど今はだめよ 泣けるだけ泣くわ
赤いコートにポツン 大粒の雨
いいわ ぬれたって ぬれたって

びしょ濡れの髪を 伝って落ちる
雨のしずくが光る
まるで涙のように 真白に見える唇の色
声にならない程に 振えているのよ
私平気 きっと明日は 元気になるわ
だけど今はだめよ 泣けるだけ泣くわ
みんな流れて行くわ つらい思いも
これで 泣かないわ 泣かないわ

私平気 きっと明日は 元気になるわ
だけど今はだめよ 泣けるだけ泣くわ
みんな流れて行くわ つらい思いも
これで 泣かないわ 泣かないわ


13.夏にご用心

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

夏は心の鍵を甘くするわ ご用心
恋がドレスの裾をくすぐるのよ ご用心
それでもがまんなど 出来なくなる
なやましげな なやましげな そよ風吹けば
誰かと不意に くちづけするかも
あぶない あぶない
夏はほんとに ご用心
白い水着のあとが
まぶしく見える 夏の午後

夏はいけない夢を見たくなるわ ご用心
恋がくちびる寄せてささやくのよ ご用心
それでもがまんなど 出来なくなる
キラキラした キラキラした 太陽の下
すてきなひとに誘惑されるかも
あぶない あぶない
夏はほんとに ご用心
焼けたからだの砂が
こぼれて落ちる 夏の午後

焼けたからだの砂が
こぼれて落ちる 夏の午後


14.ねえ!気がついてよ

作詞:阿久悠
作曲:大野克夫

ねぇ!気がついてよ早く
よそ見などしないで
ねぇ!気がついてよ早く
私の今の気持

小指に香水つけ耳たぶおさえて
鏡にウインクする 私は十八
まぶたがバラ色にそまって見えるわ
誘惑されてしまおうかな
何だか今日はよさそう
ねぇ!気がついてよ早く
よそ見などしないで
ねぇ!気がついてよ早く
私の今の気持

男のワイシャツ着てクルリとまわって
髪の毛かきあげてる 私は十八
すぼめた唇が光って見えるわ
悪魔のふりでせまろうかな
何だかうまく行きそう
ねぇ!呼び出してよ早く
たそがれの中から
ねぇ!呼び出してよ早く
私を今のうちに
私を今のうちに


15.もう一度だけふり向いて

作詞:阿久悠
作曲:穂口雄右

この私の目に何が見えますか
ちぎれた心の いたいたしさね
そう私が今いってほしいのは
あやまちではない その言葉なの
あなたは髪を切ってしまい
違う人のように見えるけど
さよならだけの季節
もう一度だけふり向いて
もう一度だけ

この私の手をとってくれますか
こごえた心をあたためるよう
学生時代の甘い想い出を
こわれたおもちゃにさせないように
あなたが話す明日の夢は
遠いことのように思うけど
さよならだけの季節
もう一度だけふり向いて
もう一度だけ

こわさずに こわさずに
せめて せめて せめて
想い出だけでも こわさないで


16.セクシー・ギャング

作詞:阿久悠
作曲:大野克夫

あなたの心を 鷲づかみにして
さらって逃げる セクシー・ギャング
ここまでおいでと 片目をつぶって
踊ってみせる セクシー・ギャング
あなたはもう 私のものよ
いばってみせても 無駄なことよ
ホールドアップ 恋に降参
そうよ そうよ あなたの負けなのよ

あなたがどんなに 心に鍵など
かけても平気 セクシー・ギャング
私の腕なら 今夜の間に
こわしてみせる セクシー・ギャング
あなたはもう 私のものよ
誰にも誰にも 渡さないわ
ホールドアップ 恋に降参
いいわ いいわ あなたが大好きよ


17.あなたのすべて

作詞:阿久悠
作曲:和泉常寛

もうどこへも行かないで お願いです
とてもひとりでは 明日から
歩けないのです
あなたの手 あなたの目 あなたの胸
いいえそのすべて近くに
感じたい私です
そっと重ねたあなたのくちづけを
愛と思ってもいいのでしょうか
むらさきの夜に白い花が咲いて
そして季節が春になって行ったのです

手を出せば指先が ふれる場所に
いつもいてくれる あなたで
あればいいのです
わがままを 責めないで お願いです
だけどそれ以外何にも
望まない私です
強く握ったあなたの手のひらに
明日を信じてもいいのでしょうか
あたたかい風に長い髪がゆれて
そして季節が春になって行ったのです

むらさきの夜に白い花が咲いて
そして季節が春になって行ったのです


18.気まぐれヴィーナス

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

去年のトマトは 青くて固かったわ
だけど如何 もう今年は赤いでしょう
味もきっと くちびるとろかす筈よ
こんな言葉 突然いわれたら
あなたはどうしますか プピルピププピルア
私きっといいます 指をはじきながら
気まぐれヴィーナスが 素肌を熱くして
この夏はおまかせなの

去年のくちづけ 酸っぱい葡萄だった
だけど如何 もう今年は甘いでしょう
ふれただけで 心がふるえる筈よ
こんな私 目の前にしてたら
あなたはどうしますか プピルピププピルア
私好きといいます もっと刺激的に
気まぐれヴィーナスが 渚に寝そべって
この夏はおまかせなの

私好きといいます もっと刺激的に
気まぐれヴィーナスが 渚に寝そべって
この夏はおまかせなの


19.サンタモニカの風

作詞:阿久悠
作曲:萩田光雄

来て 来て 来て 来て
サンタモニカ
来て 来て 来て 来て
サンタモニカ

夜のホテルの窓に
もたれかかってぼんやり
風に吹かれていたら
不意に電話が鳴った
きっとあなたと思い
白い受話器を握れば
只の友だちからの
妙にはしゃいだ電話
あなたが来たらハネムーン
あなたなしではメランコリー
来て 来て 来て 来て
サンタモニカ
来て 来て 来て 来て
サンタモニカ
サンタモニカから愛をこめて
風の言葉を送ります

浅い眠りの果てに
ひとり夜明けの珈琲
シュガー落してのめば
朝の光がさした
時の流れの早さ
昇る朝日に思えば
愛の残り時間
後はわずかになった
二人でいればハネムーン
一人きりならメランコリー

来て 来て 来て 来て
サンタモニカ
来て 来て 来て 来て
サンタモニカ
サンタモニカから愛をこめて
風の言葉を送ります


20.MISS KISS(ミス・キッス)

作詞:阿久悠
作曲:佐藤準

誰のための赤い唇
MISS KISS MISS KISS
あまりに悩まし過ぎる
夏の夜は恋の泥棒
眠りに落ちれば
誰かが窓から入る

闇夜に盗まれたら困る
月の夜に愛をそえ あげる
深い海の眠りの美女には
小指をふれても
重たくきびしい罪になる

ぬれた肌にからむビキニは
男の火薬に
真赤な炎をつける
君のために誰も彼もが
ゼンマイ仕掛けの
野獣に変ってしまう

砂の上のサボテンの花よ
可憐に見えても
チクリとつき刺すとげがある

君がもしも浮気者なら
誰もが突然
しあわせ気分になれる
赤く熟れた甘い罠
M・I・S・S K・I・S・S
MISS KISS
見つけながら深いためいき
M・I・S・S K・I・S・S
MISS KISS

誰のための赤い唇


21.リップスティック

作詞:松本隆
作曲:筒美京平

ルル……… 白い雨に口紅だけ紅く

ストライプの雨が描(えが)く街影は
山手線の窓に煙るイリュージョン
遠いマンションの灯(ひ)があなたの部屋
素顔が好きだと 釘をさされても
私 言いつけ破る Ah
リップスティック 口紅はひと文字のレッド
リップスティック さよならの灯をともすように
最後に見せる私だから 綺麗になります

おせっかいな噂聞いた三日前
「つきあってる女(ひと)が他にいるよ」って
昨日電話した時さえぎる声
あなたはいないと 冷たい返事に
私 青ざめました Ah
リップスティック くちびるの優しさかくして
リップスティック 影のある大人に見せたい
はっとするほど 今夜 私 憂いがあります

夢はとぎれたのです Ah
リップスティック 折れそうな横文字のグッドバイ
リップスティック ドアに描き映画を真似るわ
紅く 紅く 紅く

※リップスティック 口紅はひと文字のメモリー
リップスティック くちづけの灯をともすように
紅く 紅く 紅く※

(※くり返し)……


22.LADY(レイディ)

作詞:尾崎亜美
作曲:尾崎亜美

Lady ためらいはしない
小さな舟出ね ひき返せない
冬の海風みたいな
彼の腕の中 埋もれたいから
moonlight どうかお願い
私 きれいに
moonlight 照らしてほしい
淡い光で
カチカチと鳴る 耳で答えるイヤリング
何故かときめく 約束の時間なの

Lady 足音聞こえる
知らないふりして 待っているのよ
急に肩を抱かれたい
星の数ほどに 胸はときめく
夢を重ねたいの
あなたの背中に
寒い心なんて
溶かして 今すぐ
声にならない 愛していると言えない
だけどわかって ふたりだけの夜明けよ

moonlight どうかお願い
私 きれいに
moonlight 照らしてほしい
淡い光で
昨日と違う どこか少し違うはず
素直なままの この私見守って


23.私は憶病者

作詞:矢野顕子
作曲:矢野顕子

この頃あなたに 会うのがこわい
電話のベルが背中をなでる
何をうつすの わたしの瞳
うまく言葉では 言えないみたい
わかってもらえるかも わからない
だけどこれが せいいっぱいなの
わたしにやさしくするのと同じくらい
あなたにもやさしい あなた
こびりついた愛が ひとつ
わたしは憶病者
あなたに会うと何も言えない
わたしは憶病者
あなたに会うと何も言えない

わたしは憶病者
あなたに会うと何も言えない
わたしは憶病者
あなたに会うと何も言えない

この頃 橋を 渡るのがこわい
誰にも見られず川に飛びこみ
もがくわたしは 空に叫ぶ
しあわせもくるしみも わたしはいらない
静かな流れに ただ身をまかせ
それがあなたを 怒らせたの
あなたにやさしくするのと同じくらい
わたしにもやさしい わたし
こびりついた愛が ひとつ
わたしは憶病者
あなたに会うと何も言えない
わたしは憶病者
あなたに会うと何も言えない

わたしは憶病者
あなたに会うと何も言えない
わたしは憶病者
あなたに会うと何も言えない……


24.This is a “Boogie”

作詞:実川俊
作曲:小田裕一郎

今宵あなたと踊る Beautiful Tonight
今宵あなたと揺れる Beautiful Tonight

素敵な夜ね あなたとならば
私やっぱり酔ってるかしら
耳をよぎる あなたの声が
眩しいわ
カカトが浮くわ 心がまわる
コンチネンタル あなたの為よ
そうよ 今宵二人で見るは
恋の夢
In the night 息がちょっともたれていたい
In the mood 急に笑い出しちゃうなんて
ダメ ダメ ダメ ダメ ダメヨ

ちがう誰かと 踊ってみても
私やっぱり あなたがいいわ
グラス片手 テラスに出れば
Moonlight Shower
やさしく抱いて ジョークのあとも
言葉だけじゃ せつない気持
そうよ 今宵二人で見るは
長い夢
In the night 胸がちょっとはり裂けそう
In the mood 急に酔ったふりするなんて
ダメ ダメ ダメ ダメ ダメヨ

In the night, In the night 星もこぼれる夜ね
In the mood 急に愛しちゃったよなんて
ダメ ダメ ダメ ダメ ダメヨ
ダメ ダメ ダメ ダメ ダメヨ
今宵あなたと踊る Beautiful Tonight


25.パーティー・イズ・オーバー

作詞:伊藤薫
作曲:伊藤薫

黒いイブニングドレスに
ガラスのくつをはいてみた
黄昏からのPartyは
今終わろうとしてます
最後まで二人きりには
とうとうなれなかったけど
肩先に残るぬくもり
たしかにあなたのもの

一人残されたフロアで
シャンペンのアキビンかたづけて
ため息さえ なりひびきそうな
広い部屋に一人
Party is Over Party is Over
着飾った私 私じゃない
Party is Over Party is Over
一人ずつ 一人ずつ 消えてゆく

終りのないPartyなんて
あるはずないと思うけど
楽しければ楽しいほどに
あとの淋しさますばかり

あなたと踊ってるつもりで
一人ダンス 踊りましょう
残り少ないキャンドルの中に
広い部屋に一人
Party is Over Party is Over
着飾った私 私じゃない
Party is Over Party is Over
少しずつ 少しずつ 冷えてゆく

キャンドルは私に似てる
燃えるために生まれて来て
誰にも見とられないまま
人知れず 消えてゆく


26.眉月夜

作詞:茅野遊
作曲:小椋佳

真夜中は悩まないで
悪いことだけ見えるから
心は愛を探して
夜空を Fly Fly

ため息ついて 左に寝返りうてば
枕をたたく 不安なハートのリズム

あなたの声が聞きたくて 電話したのに
彼女の声にあわてて 受話器を置いたの

ねむりたい ねむれたい
あなたがわからない
ガラス窓見あげれば
眉月 眉をしかめているわ

真夜中は悩まないで
悪いことだけ見えるから
心は愛を探して
夜空を Fly Fly

あなたの過去を聞いたって
きっとすべては 知りつくせない
それでも言葉がほしいの

愛したい でもこわい
あなたがわからない
さかさまに見あげれば
眉月だって笑顔になるわ

真夜中は悩まないで
悪いことだけ見えるから
心は愛を探して
夜空を Fly Fly


27.追いかけてヨコハマ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

追いかけてヨコハマ あのひとが逃げる
残したすてゼリフに誰か見覚えはありませんか
追いかけてヨコハマ あのひとがいつも
この街をほめたことだけが
うらぎりのてがかりです
旅の支度をしたひとばかり
どうしてこんなに通るのでしょう
ヨコハマ ヨコハマ この船は
街ごとはこんで旅ですか
追いかけてヨコハマ あのひとが逃げる
残したすてゼリフに誰か見覚えはありませんか

追いかけてヨコハマ こころあたりには
ひとつのこらず寄ったけれど返事はなぐさめばかり
この街を最後に あのひとのことで
わたしにわかっていることは
なにひとつなくなります
旅の終りはヨコハマあたり
ため息街だといいました
ヨコハマ ヨコハマ 似た街は
どこかにそんなにありますか

追いかけてヨコハマ あのひとが逃げる
残したすてゼリフに誰か見覚えはありませんか
残したすてゼリフに誰か見覚えはありませんか


28.時代

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

今はこんなに悲しくて
涙もかれ果てて
もう二度と笑顔には なれそうもないけど

そんな時代もあったねと
いつか話せる日がくるわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから 今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう

まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみくり返し
今日は別れた恋人たちも
生まれ変わって めぐりあうよ

旅を続ける人々は
いつか故郷に出会う日を
たとえ今夜は倒れても
きっと信じてドアを出る
たとえ今日は果てしもなく
冷たい雨が降っていても

めぐるめぐるよ 時代はめぐる
別れと出会いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変って歩き出すよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出逢いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変って歩き出すよ

今日は倒れた旅人たちも
生まれ変って歩き出すよ


29.一枚の絵

作詞:門谷憲二
作曲:西島三恵子

さみしいからですか
一緒にいるのは
泣きたいからですか
笑っているのは

悲しいからですか
抱きしめたいのは
いとしいからですか
口づけするのは

こうしてあなたに出逢い
こうしてあなたを愛し
一枚の絵を書くように
心の絵の具を溶かすの

碧い空 青い海だけ
キャンバスに描けば
それが悲しみの色だと
気づいたはずなのに

若すぎたのですか
愛してみたのは
苦しいからですか
離れてゆくのは

遅すぎたのですか
信じてみたのが
遊んだだけですか
その場のかぎりで

こうしてあなたを失くし
こうして涙を流し
一枚の絵を書きあげて
心のむこうにしまうの

白い雲 白い鳥だけ
ひたすらに描けば
もとのキャンバスの白さで
よかったはずなのに

さみしいからですか
一緒にいるのは
泣きたいからですか
笑っているのは……


30.センチメンタル・ボーイ

作詞:岩沢律
作曲:山下達郎

Oh… センチメンタル・ボーイ ときどき強がりだけど
センチメンタル・ボーイ ほんとは寂しがり屋

いつまで黙ってるの
すれちがう木枯しが 子どもじみたジェラシー
馬鹿ねと笑うわ
うわさを本気にして しょげてるあなた見ると
ほっておけないわ なんだか気がかり
Oh… センチメンタル・ボーイ ときどき意地悪だけど
センチメンタル・ボーイ 結局首ったけ
いつまでふくれてるの
振り向いてキスしてよ わかっているはず
あなたは特別なのよ

ズックのかかと踏んで 後からついてくる
言おうかな I love you でもまだ早いわ
Oh… センチメンタル・ボーイ ときどき生意気だけど
センチメンタル・ボーイ にくめないその笑顔
いつでもそばにいなきゃ
何も出来ないような たよりないところも
なぜだかあなたの魅力よ


31.恋にやきもき

作詞:来生えつこ
作曲:小田裕一郎

ときめかせて夢みさせて恋はなぞネ!

I get magic 恋はやきもきする
せつないできごとね
I don't know why, why, why, just now

You make crazy 恋は夜のベール
夢にすぎなくても
I don't cry, oh cry, cry, just now
甘い囁きの夜 ふいのあらし
ちょっと ときめき よろめき サスペンスね

I get magic ドレスの肩ひもが
落ちるか落ちないか
I don't know why, why, why, just now

ときめかせて夢みさせて恋はなぞネ!

You make crazy どこまで本気なの
言葉はからくりね
I don't know why, why, why, just now

I get magic こんなになやませて
あなたはいじわるね
I don't cry, oh cry, cry, just now
たぶん恋はたわむれと あなたは言う
けれど ほんのポーズでしょ 負けずぎらいの
I get magic 恋はやきもきする
せつないできごとね
I don't know why, why, why, just now

You make crazy 恋は夜のベール
夢にすぎなくても
I don't cry, oh cry, cry, just now

I get magic 恋はやきもきする
せつないできごとね
I don't know why, why, why, just now

You make crazy どこまで本気なの
言葉はからくりね
I don't know why, why, why, just now

I get magic 恋はやきもきする
せつないできごとね
I don't know why, why, why, just now……


32.あなたは魔術師(YOU'RE A MAGICIAN)

作詞:尾崎亜美
作曲:尾崎亜美

あなたは意地悪ね 優しさを隠してるの
臆病な私を 知ってて知らん顔
スリリングな風になりたい
あなたに飛び込みたい
なのにどうして 二人は
クール 背中合わせ
夢のかけらを ポケットにつめて
love me you're a magician
とりこにする気でしょ
あなたはblue sky つかまえられない
恋の駆け引き
love me you're a magician

私はただのgirl friend? 涙で星がにじむわ
強がりを言うのは 叱ってほしいから
スリリングな風になりたい
あなたに飛び込みたい
なのにどうして 言えない
ほんの ひとことだけ
空を駆けたら 時間が止まる
love me you're a magician
奇跡が起こりそう
ふたりのblue bird 目の前なのに
気がつかないの
love me you're a magician

love me you're a magician


33.夕なぎ

作詞:竜真知子
作曲:林哲司

岬まわる 白いヨット
はるか沖に 沈む太陽(ゆうひ)
よせる波も いつかひくと
なぜ知らずにいたのかしら
去りゆく すべてのものに
乾杯するのよ ひとり
静かな入江 見降ろすホテル
夕なぎの中で
さよならあなた 今日からは
ひとり歩けるわ

広い庭は 芝生続き
窓あければ 潮の香り
別れた今 だけど言える
めぐりあえて よかったわと
愛したすべてのものに
乾杯させてね そっと
嘆いたことも うらんだことも
夕なぎに消えて
さよならあなた 今日からは
ひとり歩けるわ


34.しあわせ芝居

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

泣きながら電話をかければ
ばかな奴だとなだめてくれる
眠りたくない気分の夜は
ものがたりを聞かせてくれる
とてもわがままな私に
とてもあの人はやさしい
たぶんまわりの誰よりも
とてもあの人はやさしい
恋人がいます 恋人がいます
心の頁に綴りたい
恋人がいます 恋人がいます
けれどつづれない訳がある
私みんな気づいてしまった
しあわせ芝居の舞台裏
電話してるのは私だけ
あの人から来る事はない

浜辺を見たいのと誘えば
鼻歌まじりに連れて行く
踊りたいとすねてみせれば
おどけながらあわせてくれる
部屋を尋ねてもいいかしらと
一度きいてみるつもりです
きっとあの人はだめだとは
言わないだろうと思います
恋人がいます 恋人がいます
心の頁に綴りたい
恋人がいます 恋人がいます
けれどどうしても綴りれない
私みんな気づいてしまった
しあわせ芝居の舞台裏
逢いたがるのは私ひとり
あの人から来る事はない

私みんな気づいてしまった
しあわせ芝居の舞台裏
逢いたがるのは私ひとり
あの人から来る事はない


35.秋桜 (Live)

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

淡紅(うすべに)の秋桜(こすもす)が秋の日の
何気ない陽溜りに揺れている
此頃涙脆(もろ)くなった母が
庭先でひとつ咳をする

縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話くり返す
独言みたいに 小さな声で

こんな小春日和の穏やかな日は
あなたの優しさが 浸みて来る
明日嫁ぐ私に苦労はしても
笑い話に時が変えるよ
心配いらないと 笑った

あれこれと思い出をたどったら
いつの日もひとりではなかったと
今更乍ら我儘な私に
唇かんでいます

明日への荷造りに手を借りて
しばらくは楽し気にいたけれど
突然涙こぼし 元気でと
何度も何度もくり返す母

ありがとうの言葉をかみしめながら
生きてみます私なりに
こんな小春日和の穏やかな日は
もう少し あなたの子供で
いさせてください


36.グッド・ラック & グッドバイ (Live)

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

なつかしいあのひとに 人ごみの中で会った
微笑む顔が少しはにかむの 昔のままだわ
傷ついた恋なのに もう跡形もないのよ
偶然会えたら 泣きだしちゃうと思っていたのに
ショウ・ウインドを横目で見れば
待ち合せした頃を想うけど
今はもう 別々の恋人が待つ場所へと
降りだした雨に追いたてられて 急いでゆくのよ

やっぱりあなた送ってほしい
わたしのバスが遠く消えるまで
ふりかえる大通り あのひとに見えるように
混んだバスのくもった窓に書く
大きく Good Luck and Good-bye
大きく Good Luck and Good-bye
大きく Good Luck and Good-bye
Uh Good Luck and Good-bye


37.20才になれば

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

まって下さい 20才になるまで
まだ言わないで さよならだけは
まって下さい あなたの心
はなれたことは わかってるけど
困らせてるわ わがまま言うわ
19のうちに 19のうちに
20才になれば ひとりで歩く
あなたなしでも 夕暮れ歩く
20才になれば ひとりで笑う
あなた忘れて ひとりで笑う

まって下さい 20才になるまで
私の手紙 焼き捨てないで
わかっています あなたのひとが
ドアのおもてで まってることも
困らせてるわ わがまま言うわ
19のうちに 19のうちに
20才になれば ひとりで歩く
あなたなしでも 夕暮れ歩く
20才になれば ひとりで探す
心の枕 ひとりで探す

19のうちに 19のうちに
20才になれば ひとりで歩く
あなたなしでも 夕暮れ歩く
20才になれば ひとりで探す
心の枕 ひとりで探す
ラララ………


38.化粧

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど
せめて今夜だけでも きれいになりたい
今夜あたしは あんたに逢いにゆくから
最後の最後に 逢いにゆくから

あたしが出した 手紙の束を返してよ
誰かと二人で 読むのはやめてよ
放り出された昔を 胸に抱えたら
見慣れた夜道を 走って帰る

流れるな涙 心でとまれ
流れるな涙 バスが出るまで

バカだね バカだね バカだねあたし
愛してほしいと 思ってたなんて
バカだね バカだね バカのくせに Ah
愛してもらえるつもりでいたなんて

化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど
今夜死んでもいいから きれいになりたい
こんなことならあいつを捨てなきゃよかったと
最後の最後に あんたに思われたい

流れるな涙 心でとまれ
流れるな涙 バスが出るまで

流れるな涙 心でとまれ
流れるな涙 バスが出るまで

バカだね バカだね バカだねあたし
愛してほしいと 思ってたなんて
バカだね バカだね バカのくせに Ah
愛してもらえるつもりでいたなんて


39.ミスティー

作詞:小林和子
作曲:小田裕一郎

たとえあなたと私が
プラスティックの愛でも
熱い炎でハートを
溶かせてみせて Feel so good
いつだって 逢・愛・哀 I love you
You know I love you そばにいて

そうね二年の月日は
恋を空気に変えたわ
いつか私のハートが
眠れるように Changing mind
いつまでも 逢・愛・哀 I love you
You know I love you 囁いて

夜更けのヴェールが降りるわ
やさしく 降りてくる
Wo…… Misty love
Wo…… I need you
Yes, I love you

たとえあなたと私が
二度と逢えなくなっても
マッチひとつでハートを
真っ赤に染めて Falling love
いつまでも 逢・愛・哀 I love you
You know I love you 囁いて

二人にヴェールが降りるわ
せつなく 降りてくる
Wo…… Misty love
Wo…… I need you
Yes, I love you

Wo…… Misty love
Wo…… I need you
Yes, I love you……


40.私だけのウェディング

作詞:松宮恭子
作曲:堀内孝雄

あなたは覚えているかしら
私の20才のバースディ
バイトで買ったとてれながら
銀の指輪をくれたわ

いつもいつも 夢みていた
白いドレス すみれのブーケ
おめでとうの拍手の中
高くブーケを投げる日

あなたに知らせは出さないけれど
明日は私のウェディング
あなたとどこかまなざしが
似ている人のところへ

最後の電話は 長電話
二人の心をつなぎとめるものは何もなくて
卒業間近い2月の雨が
受話器のむこうで聞こえた

「結婚すると思ってた」と
言葉につまるやさしい友に
「学生同志 こんなものよ」と
笑いながら泣いたわ

つらい季節が二度めぐり
ようやく静かに話せる頃
私のそばにあたたかく
見守る人がいてくれるの

あなたは覚えているかしら
明日は私のバースディ
どこかでこのうた聞いたなら
乾杯してね あの日のため

二人で歩いたあの日のため
乾杯してね グラスあげて